レジンコンクリート管の特長

◆酸アルカリ溶液中、各温度における強度変化

◀すりへり試験

1.耐食性に優れている


耐酸性・・・・・・・・・結合材に樹脂を使用しているため、下水道で問題になっている硫化水素が
            関与する硫酸に対して強い耐酸性に有しています。


耐温泉水・耐薬品性・・・温泉水・アルカリ・薬品についても十分な耐食性を有します。



耐海水性・・・・・・・・硫酸塩・塩化マグネシウムに強く、吸水率が非常に小さいため
            海水による劣化・浸食を防ぎます。



外側からの耐食性・・・・管外側もレジンコンクリートでできており酸性土壌や
            外側からの海水の浸食に対して高い耐食性を有します。



2.高強度である
外圧強さが大きい・・・・埋設土かぶりが大きく取れ、国県道下の浅埋にも対応できます。
            また、折れ曲げ強さが大きいため推進時の胴折れに対して強い抵抗力を
            有しています。

管軸方向耐荷性が大きい・レジンコンクリートの圧縮強度が90N/㎟以上と大きいため
            管厚を薄くしても大きな耐荷性を有しています。
            特にRM形・RT形はヒューム管と比較して、1.2~1.8倍の耐荷性を有し
            長距離・急曲線推進に適しています。

剛性管である・・・・・・設計上、剛性管として扱えます。よって布設後の管路にたわみや変形が
            生じにくく、安定した流水が確保できます。
3.管内面の平滑性が良い


管内面は滑らかで粗度係数はn=0.010で設計できます。ヒューム管と比べ、同一内径で約30~40%
の流量増を図ることができます。
したがって、布設勾配を小さくとれ、同一勾配の場合は、1サイズ小さな管径の使用が可能となります。


4.水密性が良い

曲げ水密試験

管の状況 寸法 曲げ強度 試験水圧 継手の漏水の有無
B形 350 4°48´ 0.2MPa 3分間保持、漏水なし
RSJS RS形 500 2°42´ 0.2MPa 3分間保持、漏水なし
RJC  RT形 800 5°35´ 0.25MPa 3分間保持、漏水なし




レジンコンクリートは吸水性が小さく、パイプの表面は平滑ですので
ゴム輪によるシールを効果的にしています。
呼び径700以下の小口径推進管は、従来の標準タイプとカラーを
25~40㎜長くした耐震(レベルⅡ)に対応できるタイプを選択できます。
呼び径800以上は、カラーを長くしたヒューム管のJC継手性能に相当する
1タイプにすべて統一しています。







5.耐摩耗性が大きい





樹脂はもちろんのこと、骨材や充填材にも耐摩耗性の大きな材料を
使用しているため、すりへり作用に対して大きな抵抗を有しています。





6.吸水性が小さい


吸水率が非常に小さく、凍結融解や海水の浸食による
強度の劣化がありません。